WindowsServer2003 64bit上でのOracle10gのOFS構成と管理の検証

随分と久しい更新となりましたw
今年は年明け早々久々のピークを迎えていてブログどころじゃなかったんです(えへへ

という事で
今回は64bit環境でのOFS(OracleFailSafe)によるOracleDatabaseの運用方法を検証しました。
OSはWindowsServer2003です。
なぜ?と言うと32bit環境にはあるOFSマネージャが64bitには無いんです。
クライアントPCにマネージャをインストールしてマネージャソフトを使うことは可能ですが出来ればサーバ上でも使いたいじゃないですか。。。


という事でまずは環境の構築。
当然検証サーバが2台もあるはずなく共有用のディスクアレイ装置もないので

じゃじゃじゃじゃん(ドラえもん風)「VM Ware!」

で、環境構築については
http://d.hatena.ne.jp/ken_miya/20060825/1156560877
でも見てください(怠慢)

さて、64bit環境が出来上がったところで32bit環境のOFSマネージャをインストールしてみました

OFSの32bit版CD-ROMでインストール開始。
OracleHOMEが「OfsHome33」だと64bit版と重なるので「OfsHome33_32」とします。
インストールパスも「c:\Oracle\Ofs33_32」としました。
マネージャツールだけ欲しいのでインストールタイプは「クライアントのみ」を選択

そして、インストール開始。
一応32bitのエミュレーションモード?としてインストールが始まるようです。
ぉ!インストール成功!!
ツールだけなのでリブートも必要なさそう

さて、早速起動戦死ガンダム

「ツリーにクラスタを追加」と言うダイアログが表示されるのでクラスタ別名を入力

おっと!ふつーに使えるやん!!

ツールが起動することがわかったので続いて実際にDBをクリエイトしていくことにします
まずはDB用のグループ作成
(ここからの作業はどちらか片方のノードで作業します。まあ、クラスタなので当然なんですが)

前提としてDBの仮想サーバ名・仮想アドレスの名前解決ができるようにhostsに書き込んでおきます。

OFSマネージャで作成します。

グループ名を入力し「OK」
フェイルバックポリシーは「優先ノードにファイルバックしない」様に選択
※これはシステムの運用ポリシーに合わせてください

すると次に「仮想アドレスを追加しますか?」
と聞かれるので通常は「はい」を選択

仮想アドレスの設定ダイアログが表示されるので要件に応じて入力

次にDBCA(別にCreatdatabase文でもOK)でDBを作ります。

クラスタなのでデータベース・ファイルの位置は共有ディスク上に作成するのを忘れない様にして下さい。
デフォルトだとOracleHOMEと同じディスクになりますw

DBがクリエイトできたらSPFILEを作っときます。

<OracleHOME>\dbsにある SPFILE<SID名>.oraを共有ディスクの任意の場所にコピーします。
※私は「SPFILE」というフォルダを作成しておいてそこにコピーしています。
次に同じ場所にPFILE(いわゆるinit.oraです)を作成し中に

SPFILE=@:\spfile.ora

と一行だけ記述しておきます。

※これはOFSを使用したクラスタはSPFILEではなくPFILE(初期化パラメタファイル)を使用するのが仕様だからです。

さて、次に作成したDBリソースをグループに登録します。
OFSマネージャを起動しメニューから「リソース」>「グループに追加」を選択

「OracleDatbase」を選択し追加したいグループを選択し「次へ」を押下

「データベース識別情報」で必要項目を入力。
パラメータファイルには先に作成した初期化パラメタファイル(init.ora)をフルパスで指定

データベースの認証で「SYS」のパスワードを入力して「完了」を押下
「設定確認」と「データベースシャットダウン確認」が来るのでそれぞれ「はい」を押下
しばらく「リソース追加」の画面が表示されます。
すべてが終了して特にエラーがなければ作業完了。

OFSで作成されたインスタンスはOFSでstartupやshutdownを行う必要があります。
と言いますかそれがしたくて32bitのOFSマネージャツールを64bitにインストールしたのですw

だって、64bitそのままだとその手のGUI操作ツールもコマンドツールもないので外部からOFSマネージャで接続しないとOracleDBを正常にshutdownも出来ないんです。。。

とりあえず検証で来たので良しとしようw